2011年09月27日

2011年09月27日:掛け算の順序の問題

 小学校算数におけるかけ算の順序の問題、つまり「『6人のこどもに、1人4こずつみかんをあたえたい。みかんはいくつあればよいでしょうか?』という問いに『6×4=24』と答えるとバツをつけられる」という問題。最近 twitter やら mixi やらでえらい盛り上がっていたらしい。本が出版されたり新聞でこの手の指導が「よい授業」として紹介されたりしていたからね。ネット検索では膨大な数のページがひっかかって内容も玉石混淆だが、僕が一番共感できたのは黒木玄さんの「かけ算の式の順序にこだわってバツを付ける教え方は止めるべきである」。これ自体が長大なページなので読むのは大変だが、「2011年08月21日」のところに書かれている「式への過剰な役割分担には問題がある」というのが一つの肝心な点かなと思う。ヒメの学校のプリントでも「5×4=20で答えを出せる問題を考えなさい」という意味不明な設問がしばしば登場するのだが、「式からそれに対応する具体的な場面を読む」ことが指導要領で目標とされているためなのだろう。

タグ:教育
Posted at 2011年09月27日 23:35:51
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