2013年12月22日

楽隊のうさぎ

 いや、原作も読んでないし映画も見てないんですけどね。ちょっと設定に興味を引かれて。

 帰宅部志望の中学生が吹奏楽部に入ってアンサンブルの楽しさに目ざめる、という話だそうです。原作(中沢けいの小説)では当然のごとくコンクールの全国大会を目指すわけだが、映画では顧問の先生のオリジナル曲を定期演奏会で演奏する、というのが目標になっているとか。この設定変更には志を感じる。わざわざこのためにオリジナル曲を作った、というのも素晴らしい。コンクールなど目指さなくても、年に一度の定期演奏会を目標にして仲間とともに音楽作りをめざすのはとても楽しいことだし、「勝ち負け」で評価されなくても達成感を得ることはできる。吹コン命の人たちには理解できない価値観かもしれないけど、音楽の喜びは元来「強い・弱い」「勝った・負けた」で測るようなもんじゃないよなあ。

 団体スポーツでも体育会應援團の付属品でもない「吹奏楽という音楽表現」に僕は惹かれてやまないのだけど、広く認知されることは到底期待できないものなのかもしれない。残念な話ではある。

タグ:音楽 吹奏楽
Posted at 2013年12月22日 20:07:59
email.png