2015年04月12日

将棋・電王戦

 将棋電王戦、初めてプロ棋士の勝ち越しで終幕。第1局は斎藤五段の完勝で、最後はコンピュータ側の無意味な王手ラッシュが見られた。最強レベルのコンピュータ将棋でも、負けそうになるとこんな手を指してしまう、という姿が明らかに。第2局は永瀬六段が「2八同角不成」の鬼手でコンピュータ側の混乱・反則負けを誘う。第3・4局はコンピュータ側が強さを見せたが、最終局は阿久津八段のハメ手にコンピュータ側が対応できず、早々の投了。最終局のソフト開発者の巨勢さんは阿久津八段に対して厳しいコメントを出されていたらしい。しかし、第2局の結果とも合わせて見ると、コンピュータ将棋が「ある特定の局面でとんでもない凡ミスをしてしまう」弱点を未だに持っていること、そして「プロ棋士はその局面に誘導して勝てること」が明らかになった、とも言える。「プロ棋士がそんな(ハメ手みたいな手を)指すのは見苦しい」と難じるのは筋違いと思う。なぜなら、コンピュータ側には「単に勝つこと」を要求し、人間側には「勝つこと+美学」を要求するのは、フェアじゃないから。ともあれ、将棋の奥深さが新たに発見された、意義深いシリーズだったと言えるのではなかろうか。

タグ:将棋
Posted at 2015年04月12日 20:13:34
email.png