Digitalians' Alchemy Music Library | 既成楽曲 | フォーレ/Faure

バルカロール第9番 Op. 101
Barcarolle No. 9, Op. 101

作曲者ガブリエル・フォーレ Fauré, Gabriel (1845-1924)
作曲年1909
編成Piano
全曲 Creative Commons by-nc-nd
MIDI midi (SC-88 専用; 33 KB) Creative Commons by-nc-nd
楽譜 pdf [IMSLP]
公開日時 1994.12 (Nifty FMIDICLA) / 2012.8.18(本ページ)

 バルカロールというのはどうもイメージが湧きにくい曲種なのだが、この曲は「舟に乗っている」情景を思い浮かべやすいんじゃなかろうか。9/8 拍子で、2拍目(1小節を3拍として)に低音のアクセントが来るところが、「ぎいっ」と櫓をこいでいる感じがする。いや本当はヴェネツィアのゴンドラなんだろうから、そんな渡し船みたいなイメージとは違うんだろうけど、まあいいじゃない。ただでさえフォーレの曲ってわかりにくいんだから、少しでも共感できるイメージがあるなら利用しないとね。

 どうせなら、金子みすずの詩を想いながら弾いたらどうだろう。「母さま、お舟がとおるのよ、ぎいちら、ぎいちら、櫓をおして。」「さみしくあてる、左の頬に、つめたいつめたい硝子です。」…あきませんか。そんなに外してないと思うけどな…


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